2024年8月号|食中毒に気をつけよう
1. 食中毒とは
細菌やウイルスが付着した食べ物を食べることで起こる健康被害を指します。嘔吐、下痢、腹痛、発熱などを引き起こし、重症化することもあります。特に気温が25℃を超える6~9月は細菌が活発になるため、食中毒が発生しやすく注意が必要です。
2. 食中毒の種類
食中毒にはさまざまな種類があります。
- 細菌性食中毒:O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など。生肉・魚・貝類などが原因。5~9月に多く発生。
- ウイルス性食中毒:ノロウイルスなど。牡蠣や感染者の吐物・汚物から接触感染。11~3月に多い。
- 化学物質による中毒:防腐剤や防虫剤など。季節を問わず発生。
- 自然毒による中毒:フグ、毒キノコ、野草などが原因。季節を問わず発生。
3. 予防方法
- 手洗い:消毒薬(アルコールや石鹸)を設置。ただし、ノロウイルスにはアルコールが無効なため、塩素系漂白剤の使用が必要。
- 十分な加熱と調理器具の衛生管理:まな板、包丁、ふきん、食器、調理台などは常に清潔に保ちましょう。なお、黄色ブドウ球菌は加熱しても毒素が残ることがあります。
- 食材の適切な保管:調理後すぐに提供しない食品は、10℃以下または65℃以上での温度管理が推奨されています(厚生労働省より)。
4. まとめ
食中毒予防の三原則は、以下の通りです:
- つけない(清潔)
- 増やさない(迅速な保存・提供)
- やっつける(加熱・消毒)
衛生意識を職場全体で共有し、日頃の小さな配慮で大きなリスクを防ぎましょう。
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